美雨

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アトリエの前まで帰ってきた しかし、アトリエには明かりが灯っていなかった もしかしたら、何処かへ行ってしまったのかもしれない… そんな考えが頭に浮かんでアトリエのドアを荒く開いた 「美雨っっ--」 部屋の奥に キャンパスに向かう小さな後ろ姿が見えた ほっと胸をなで下ろして美雨に近づいた キャンパスには美しい天使がデッサンされている 「綺麗な絵だね………美雨?みうーっ」 美雨は振り向かない 「どうしたの?」 僕は美雨の向かいに回り込んだ
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