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「あっごめん…」
僕は慌てて彼女の手首を離した
すると、彼女はふらふらとした足どりで僕から離れていった
しかし、少し先まで歩くとへたりと地面に座り込みそのまま倒れてしまった
僕は彼女に駆け寄った
このまま、彼女が死んでしまったら-
そんな事が頭をよぎり必死で彼女を揺さぶりながら叫んだ
「おいっっ起きろよっっ死ぬなよっっ…」
どれだけ叫んでも彼女の長い睫毛は動かなかった
震える手で携帯を操作した
「-助けて下さいっっ救急車をっっ救急車をっっ-」
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