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「まぁそれはさておき、琉依達はかかってこないの?」
アタシは舞鬼を正したい。
大人達から嫌われてる暴走族なんて正したって意味ないって思われたっていい。
ただのアタシの自己満足だって思われたっていい。
「アタシは…アンタ達に卑怯な事してほしくない。
アンタ達は、No.1を取りたいと思ってる?」
「当たり前だよ紀梨ちゃん。トップを取りたくてはい上がったんだから!!」
キョトンとした顔で俊樹が答えた。
「うんそうだよね。でも、凶器を使う舞鬼じゃNo.1には…
勝てないんだよ…。」
勝てないんだよ、琉依。
勝てないんだよ、俊樹。
勝てないんだよ、戮。
勝てないんだよ、楼。
アンタ達が勝ちたくて凶器を使ったのはわかった。
でもそれでいいワケないんだよ…。
それに凶器を使っても勝てない相手がいるのを知らないでしょ?
No.1“姫夜”(ひめや)には…ね…。
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