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――あれが、人間……なのか。
スゲぇ、スゲぇよ幻想郷。
『スペルカードルール』なんて、殺し合いを遊びに変える決闘法を採用してるって聞いた時は、とんでもねえところだと思ってた。
だが成る程、さっきの女の人みたいなのが幻想的な弾幕を展開してきたら、そりゃ素直に負けを認めちまうわな。
まさにこの世で最も美しく、無駄な遊びだよ。
「あの、薬をとってきました!
すぐに手当をするので安心してください!」
少年は起き上がるために両腕に力を入れようとするが、その意志に反して身体はピクリとも動かない。
少年の身体は、とっくに生命の限界を迎えていたのだ。
「巫女さん……よぉ……。
俺の……命、あんた……に、任せた……ぜ」
少女の力強い頷きを確認するが早いか、少年は意識を手放してしまった。
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