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何と無くラリアットをかまし(イケメン過ぎて困ればいい)、平然としてる(効いてないだと?)サムに部屋から出てくことを伝えねば。
何たって、濡れ場が俺を呼んでるからな。
「さらばだ、サム。俺には使命遂行の任がある」
「イッキ。いくらかっこよく言っても、腐男子のお前の魂胆は見え見えだ」
「何だ、と……!? 俺のオブラートに包み過ぎてる真意に気付くとは。やるな、サム。俺のミラージュコロイドに気付いたのは、お前が初めてだぜ」
「お前はブリッツなのか」
さすがサム。
ロボアニネタにはついてくる。
本来ならサムみたいな不良、俺は御免被る。何たって平和主義だからな。
だが、サムは俺が共同スペースで見ていた勇者シリーズを気に入り、今では一緒に俺秘蔵のロボアニを鑑賞する仲だぜ。
全く、イレギュラーだ。
「一人で行くのは危険だ。襲われる」
「フッ、甘く見るなよサム。俺はシャイニングフィンガーを使う」
「東方不敗が好きだ。そこまで言うなら何も言わないが」
「任せろ、キングオブハートに誓うからな」
俺の実力を認めてくれてるサムは、しつこくは止めやしない。
フフン、俺は腐男子として修羅場を乗り越える為だけに柔道やら空手やらとりあえず格闘技は色々やってきたからな。
不純な理由でもやる気があれば関係ないぜ。
そこいらの三流チンピラなんて返り討ちだぜ、ケセセセ。
……サムには効かないみたいだがな。
鉄人なんて28号で充分だ。
アディオスと言いながら、ガッチャのポーズをとっても、サムは首を傾げているだけで、全く、自分の首を絞めるような羞恥プレイだ。
いいさ、俺は今から至福の時を味わうのだから。
デュエル、スタンバイ☆
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