君の背中に欲情

1/6
前へ
/260ページ
次へ

君の背中に欲情

とても気分が良い。 何故か、と聞かれれば、 3つ理由がある。 1に、俺は腐男子であり、生BLを目撃をすべく、わざわざ青春を投げ捨て、離島にある全寮制男子校に入学を果たした。 2に、俺が今まで携帯のブックマーク機能に保存してきたBL小説サイトで『王道』と称されるで全寮制男子校に一直線だった。 3に、奴がいないのだ。 「そう、最早、奴がいないと言うだけで、俺は至極幸福に包まれている。空気が美味い、何やら清廉な空気のようだと錯覚してしまいそうだ。何と言う、何と言う幸せ……っ」 読んでいた少年マンガから視線を上げ、思わず感極まる。 何だ、何と言うことだ。 部屋にいると言うに、視線を感じない。 ここはエデンなのか? そういうことなのだな。
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9714人が本棚に入れています
本棚に追加