4483人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
俺は…高校二年生になった。
そして、初めての転校を経験する。
緊張する…正直、今まで転校してきた奴らを尊敬できるほど俺は今緊張している。
俺が転校する高校、神橋学園は埼玉県にある公立の進学校である(前住んでいたのは神奈川)。
偏差値的には前の高校より少し高いらしいが、さほど変わらないだろう。
さて、俺はそろそろ先生と共に教室に入ろうとしている。
クラス内ではいろいろと俺のことを噂している。
嫌だなぁこの雰囲気に入る噂の人物の心境は…。
いやしかし、この学校でも俺はかわいこちゃんを手に入れると紗耶香たちに約束したんだ!
ならば…必ず手に入れてみせる!
待っていろマイハニーたち(やはりここは複数形)。
それじゃぁ佐藤貴裕 高校二年生、行ってくるぜ!
俺はガッチガチの歩き方で先生と共に教室に入った。
―しかし、本当はわかっていた。
自分で自分の紗耶香たちの気持ちを押しつぶして無理やり明るく気持ちを保っていることを―
俺は、先生からの紹介の後、自己紹介をした。
「佐藤貴裕です!彼女はいません!よろしくお願いします!」
それが俺の第一声だった。
最初のコメントを投稿しよう!