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「僕をずっと騙していたのか」
呟いた男の言葉が理解出来なくて私は立ち上がった。
よく解らないけれどとりあえず誤解を解かなきゃ!
そう思って近づこうとすると男はその体勢のままずるずると後ろへ下がっていく。
「殺さないでくれ、頼む」
必死で命乞いをする男に私は固まってしまう。
はぁ?
普通逆じゃないの?
「えっと…あの?」
聞き返して見るものの男の目は怯えきっていて私を見ようともしない。
私は勿論男を殺す気なんて無いしまずそんな事出来る筈もないでしょ。
「私出て行きますからそんなに怯えないで下さい」
そう言って私が部屋を出た途端バタンっと部屋の鍵を閉めて男は閉じこもってしまいました。
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