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「私の何処が豚の化物なのよ…」 ここまで来ると悲しくて悲しくて堪えていた涙が溢れてくる。 夢にしては感覚がリアルで一向に覚める気配もない。 なのに… 凹んだまま俯いていると上から声が響いてきた。 「猪八戒…八戒!」 誰の事だろう。 少なくとも私の事ではない。 そう思って無視をしていたらついに私の肩を叩いてきた。 猪八戒って西遊記の豚だよね? 嫌々顔を上げるとそこには優しい笑みを浮かべた綺麗な人が立っていた。
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