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「怯えてるフリしてもあかんで?アンタの悪事は全部知ってるんやからな」 低い声で呟く男に背筋が凍って動けない。 何何何!? 何なのよ~~~ 半泣きで男を見ていると…手に持っている長い棒には見覚えがある。 両端についた金色の飾りに全体的に赤い。 あれって如意棒? 「あ、貴方が孫悟空?」 頷く悟空の後ろからいかにも三蔵法師という格好の男性が現われた。 間違いない、この人達が三蔵一行だ。 そうと解れば私は頼み込むのみ。 「私も天竺への旅に連れて行って下さい」
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