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藤岡「もう少し、優しくしてくれても…」
?「何よ~?文句あるの~?せっかく、あんたみたいな、駄目な奴に私の大事な面タオルを貸してあげたんだから、有り難く思いなさいよね!」
藤岡「文句はないけど…あ…ありがとう…」
?「礼何てしないでよ!あんたに礼される位から、死んだ方がまし!」
藤岡「せっかくありがとう言ったのに、その言い方は酷いだろ!」
?「何よ?そんな文句を言える位なら、歩いて帰れるよね?あ~あ、せっかく病院まで、乗せてってあげても、良かったのにな~…」
藤岡「え!?良いのか!?」
?「別に~…何で私に文句を言える位だから、送らなくて平気だもんね?」
藤岡「申し訳ありません!文句ばかり言ってすみません!」
?「津弟(つで)様は~?」
藤岡「津弟?」
津弟「私の名前!それぐらい分かりなさいよ!馬鹿眼鏡!」
藤岡「藤岡です!すみません!馬鹿眼鏡で!姫路様!」
姫路「よし!じゃあ今回は、優しい渚様が病院まで乗せてってあげるから、感謝しなさいよね!」
藤岡「ありがとうございます!姫路様!」
ガタッ…
津弟「よいしょ…」
津弟は自転車を立て直し跨がった。
津弟「さっさと、乗りなさいよ。」
藤岡「すまない…」
ドスッ…
津弟「あんた…背が高いのね…」
藤岡「まあな。」
津弟「まあ、そんな事はどうでもいいから、さっさと行くよ。しっかりつかまって、なさいよ!」
藤岡「あ~…」
ギュッ…
ガタガタッ…
自転車は震えながら走りだした。
藤岡「大丈夫か?」
津弟「だ…大丈夫よ!」
ガタガタッ!
藤岡「…(大丈夫じゃねえ!?)」
ユラユラ…
藤岡「本当に大丈夫か!?」
津弟「しつこいわね~!大丈…!」
ブーっ…
いきなり、目の前を車が横切ろうとした。
藤岡「危ない!」
津弟「きゃ!」
キィィ!
藤岡「あ!」
ポンムッ…💓
津弟「あ…この…」
藤岡「誤解だ!」
津弟「変態馬鹿眼鏡!」
バシッ!
藤岡「ふげば!」
藤岡は空中を舞った。
ドサッ!
津弟「この痴漢、変態馬鹿眼鏡!死ね!」
カタカタ…
津弟は震えながら去って行った。
藤岡「いて~…何なんだよ…」
ポフッ…
藤岡「ん…?これは…あいつの生徒手帳…?」
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