77人が本棚に入れています
本棚に追加
(俺の存在は夢でもなければ、悪霊でもない)
「頼む。俺を殺さないでくれ!」
(オマエを殺すなんて、とんでもない。俺はオマエの味方だ)
「お願いだ。これ以上、母さんに辛い思いはさせられないんだ!」
はぁ、ダメだこりゃ。どうしたモンか・・・
『光の至高神エルペトよっ、私を守りたまえ!』
!!
アーサーの心の叫びに、俺は閃くものがあった。
(アーサー、落ち着け。俺はそのエルペトによって導かれた存在なんだっ!)
俺は言葉と共に、最初に出会った<輝く者>をイメージし、アーサーに届けと強く念じた。
「まさか・・・」アーサーがつぶやく。
アーサーの心の中の強い思いや思考が俺に伝わってきていたんだから、逆もできるだろうという単純な考えだったが、どうやら上手くいったようだ。
かなり都合よく解釈して説明したが、あながち間違ってないだろうとも思う。
アーサーはまだ半信半疑のようだが、神様をイメージした事で邪悪な存在でない事は理解してもらえたようだ。
最初のコメントを投稿しよう!