序章

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その日は朝から曇りがちな天気だったが、昼過ぎから、とうとう雨が降り始めてしまう。 嫌な天気だったのに、傘を持っていかなかった為、家まで走る事になってしまった。 急いでるのに途中、赤信号で足止めをくらってしまう。 ついてない時は、とことんついてない・・・ 何か悪いことが起こる前兆?、ってな事を考えていたような気がしないでもない。 ようやく家にたどりつき、玄関のドアを開けて、雨を避けるように中に滑り込み、ドアを閉めた。 !! そして気付いたら暗闇の空間を漂っていた。 なんの脈絡もなく、ホントに気がついたら暗闇だったんだ。 玄関のドアを閉めたところまで、覚えているのに・・・ なのに、上下も判らない空間が目の前に広がっている。 これは夢の中?って考えが、一瞬頭をよぎる。 妙に意識がハッキリしているのが気にはなったが「夢ならいずれ覚めるよなぁ」って軽く考えてた。 けど、唐突にそれは起こった。
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