序章

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(ちょっと待て。俺は召喚なんて出けへんぞ!) 「異世界の住人である貴方は、こちらの世界では大いなる力を行使する事が出来るでしょう」 (・・・) 正直に言おう。 この時は一瞬、裏設定やなくてスーパーマンって事か!って安易に考えてた。 しかし現実はそんなに甘くない事が、後ほど判明するんだが・・・ 「その力で私を召喚するルーンを唱えればよいのです」 (だから!、そのルーンって何?) 「魔法を行使する為の魔法語の事です。 魔法語はこの世界の事象を示しており、魔法語を唱える事でその事象は現実化します。 事象を現実化する際、我々神々の力が源になる魔法を、こちらの世界では神聖魔法と呼びます。 そして我々と人との意思疎通を可能とするものこそ、ホーリー・プレイと呼ばれる魔法語なのです」 ん~、理解する為の前提知識が不足してる気がする。 (そもそも、アンタって何者?) 「私は、こちらの世界に存在している神です」 (神って・・・じゃぁ俺は今、神様としゃべっている訳?) 無言ではあったが、肯定の意思が俺に伝わってきた。 (・・・)
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