序章

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気をとり直して、質問を再開する。 (俺は、これからどうなる?) 「貴方は、こちらの世界に顕現した後、とある人物と運命を共にする事になります」 (ソイツは、何かすげーヤツなのか?) 「召喚儀式が行われていた近くを、偶然通りかかった者です」 (また偶然って!、ワレ、ふざけとったらシバくぞ!) ちょっと素が出てしまった・・・ よく考えたらコイツは説明してるだけだから悪くないような気もする。反省。 (ゴホン。俺にある、大いなる力って具体的にはどんな力?) 「残念ですが、もう時間が無くなりました」 そんなアホな! (待ってくれ!、最後にアンタを召喚するルーンってヤツを教えてくれ!!) 俺の質問に応えはなく、辺りはまた暗闇に戻ってしまう。 (マジ?、イチバン肝心な事がわからへんって、どういうことやねん!) 愚痴を言う余裕はあったようだ。 でもその時の俺はまだ重大な事に気付いてなかったんだ・・・
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