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朝。
「…ネ……ルネ!」
「……むにゃ。」
今フォレン起こされている女の子が拾われた子、ルネである。水色の髪と真っ青な瞳が特徴的だ。しかし今はただでさえ外跳ねが激しい髪の毛が、寝癖でさらに悪化している。
これでも彼女、勇者一族の末裔である。
「今日の朝ごはんはシュガートーストだよ。」
「起きます!」
飛び起きたルネは、隣にいるフォレンに抱きつく。
「ん。」
「ん?」
「……だ、抱っこ?」
「却下、自分で歩きなさい。」
ぶー、と不貞腐れながらもふらふらキッチンに向かった。
「フォレンさん、コレのどこがシュガートーストなんですか。」
「いや、ルネが起きないからつい……」
嘘付いちゃった、と言うフォレンに対して、ルネはテーブルに突っ伏した。
「私の朝を返して……」
「テーブルに寄り掛かるのはマナーが悪いよ。」
「誰のせいですか……。」
「ご飯、味噌汁、鮭、納豆は健康的じゃないか。文句ある?」
その台詞を聞いたルネは、大きなため息を吐いてゆっくりと起き上がった。
「ないです。頂きます。」
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