#そんな人だとも知らずに…#

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先輩の教室に着くと先輩は机に涎を垂らしながら、寝ていた。 「か…可愛い…」 思わず見とれてしまう。 失礼かも知れないけど、童顔美少年の先輩、寝ているとキュートです…。 あ、失礼ですよね…。 一応褒めてます…。 なんて心の中で独り言を言っていた。 「先輩…早瀬先輩…!」 早瀬先輩はうっすらと目を開き私をジーッと見ていた。 しばらくすると 「うわぁあ!?」 なんて驚いていた。 寝ぼけてたんだ。 「あの、先輩、私です。」 私は苦笑いすると先輩も苦笑い…。 「お、オチビ娘ぇ…」 先輩は安堵して、私の頭を撫でた。 「じゃあ行こうか♪」 先輩は私の手を握り、教室をでた。 あの…何故に私の手を握りますか? 先輩…不思議なんですが…。 その時ふと思った。 真君に手を握られた時は、すごくドキドキして、心臓が壊れるんじゃないかってほどだったのに 早瀬先輩に手を握られても何も起こらない…。 冷静な私がいる。 あぁ、これはやっぱり 「…恋じゃないからか」 いつの間にか声に出していた…。 自分でもビックリして、私は手を口にあてた。 先輩は何も気づいていない様子…。 ホッと胸を撫で下ろした。 でも先輩はこの時私の想いを丸きり聞いていて、腹を立てていたのに私が気づいていないだけだった。
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