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「真君でしょ?小2まで一緒だった。」
真君は私に背を向けたまま。
「そうだ。」
ただその言葉だけで私は嬉しくなる。
「真君が最後に私に言った言葉信じてた!!」
照れ臭くなった私は下を向きながら真君に言う。
「あんなの信じてたのかよ(笑)幼稚だな…。」
真君の思いがけない言葉に何かが崩れたようだった。
「ホントに…真君?」
私は真君では無いような気がした。
「あぁ」
信じたくなかった…あんなに優しかった真君。
今私の前にいるのは意地悪な真君。
「じゃ…じゃあ合言葉!!せーの!!」
「「たんぽぽ」」
二人の声は重なった…
なんでだろう…
嬉しい再会のはずなのに……
こんなにも心が痛いなんて…
夢なら覚めて!!
そう願ってしまった。
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