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私はしばらく先輩と話していると、後ろで「っち」っと真君が舌打ちしていた。
先輩は「じゃあまたね!」と言って何処かへ行った。
「おい李麻!俺を待たせて機嫌を悪くさせたから、仕返ししてやるよ」
なんてムカつく事を言って私の腕を掴んで自分の方へ引き寄せた。
「んぐっ!!んんん!!」
真君は私にキスをした。
「はい、仕返し完了!あぁあ、ファーストキスを盗られた」
そう言ってスタスタと歩いて行ってしまう。
ありがたい事にみんな見ていなかったようで、安心。なんて言ってられるかい!!!
「何がファーストキス盗られただ!?1番最初に盗られたのは私じゃあ!!!」
私は真君に向かって叫んでやった。
そしたら食堂に居る人がビックリしていた。
「あ…すいません……」
私は走って真君を追いかけた。
「あんた忘れた訳!?幼稚園の頃にあんたが私にキスをしたんだよ!?しかも私のファーストキスを…どうせあんたは色んな人と…キスしてる癖に…」
私がそう言うと真君は私の頭をポンポンと撫で、
「俺はな、軽い男じゃねんだよ…キスなんかお前にしかしてない」
っと耳元で言われ
一気に熱くなった。
「まぁ付き合った人は他にいるがな…」
真君はフッと笑って廊下をスタスタと歩った。
やっぱり付き合ったりしてたんだ…。
ショック……。
でも、あんな甘い事を言われても、私はキスした事許さない!!!
恥ずかしいっちゃありゃしない!!
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