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いよいよ文化祭の日。
外は気持ちいい位に晴れていた。
「おはよう…」
リビングに行きママとパパに言う。
「っ…おはよう」
といきなりママとパパの声では無い声が後ろからきこえてきた。
振り返れば……真君!?
「真君なんでいるの!?」
私少し後ずさり、真君を少し睨んだ。
「久しぶりの再会だから一緒に登校したらってママが言ったのよ♪」
ママが言ったのよ♪じゃないよ!!
言うなよ!!!
「じゃあ準備しようっと」
私が部屋に行こうとすると真君が洋服を掴み引っ張った。
「お前ちゃんと部屋片付けてんのか?前の家ではめちゃくそ汚くしてたけど」
コヤツは何故火に油を注すのだろう…
「片付けてるよ!!もう、ムカつく!!準備するから待ってて!!」
私が怒りだすとママとパパはクスッと笑った。
「どんどんイジメてやって~♪アハハ」
そんな事をママが言ってるなんて知らずに私は準備をしていた。
「これでOK!!後は歯磨き!!」
そんなこんなで、準備を終え、玄関に行った。
「真くーん!!!行くよ!!」
そう呼んだ時だ。
♪~
携帯が鳴った。
見覚えのない番号からの電話だったけれど、でてしまった。
「メアドもケー番も教えないなんて薄情な奴だな」
相手は真君らしい
「何が薄情ですって!?昨日は教えるひっ「あったよな?」
コイツどこまで私を見下しているんだ…。
「もう!!知らない!!先に行くから!!」
私はそう言って切った。
靴を履いて、服装チェック!!
玄関を開けると私の通っている学校と同じ学ランをきた生徒…真君………。
「はぁ…どいて!!」
私が怒鳴ると真君はすんなりどいた。
そこから沈黙……気まずい雰囲気が私を襲う……。
なんて気まずいんだ……。
いや、良いんだよ!!
私悪くないし!!
そうよ!!
私はいつの間にか開き直っていた。
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