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真君はウンウンと頷いた。
「でも、お前も風邪引いたんじゃないか?」
真君は心配そうに言ってくる…
付き合ってもないし、普段は意地悪なのに…風邪のせいで優しいのかな?
なんて無駄な事を考えていた。
「ひいてないよ…」
私は風邪をひいてると分かるとだるくなる体質…
だからいつだって、"ひいてない"と自分に言い聞かせていた。
「寒くないか?お前段々冷えてきてる」
なんて優しい事を言われたから、風邪ひいてないと思うけど風邪だと思い込んで良いかな?
と思ってしまった。
「寒い…」
今日ぐらい…甘えたって………神様は許してくれるよね……
「次は俺が人間湯たんぽか…」
罰悪そうな言い方をしながらも顔は笑っていた。
私は真君にギュッと抱き着き
真君は私にギュッと抱き着き
眠った。
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