#大嫌い!?#

5/19
前へ
/122ページ
次へ
起きるとお昼。 真君はまだスヤスヤと寝息をたてて、気持ち良さそうに寝ている。 「今のうちに薬!」 私はベッドから静かに出て、リビングに行った。 「あら、李麻ちゃん!おはよう♪どうしたの?」 ママはソファーに座りながら韓流ドラマを見ていたけど私がくるなり、韓流ドラマを見るのを中断した。 「あ、風邪薬とスポドリと熱さまシート!」 そう言うとママは私に全ての物を持ってきた。 私が言い忘れた体温計までも…。 2階にある私の部屋…。 部屋に入るとまだスヤスヤと寝ていた。 「きっと熱さまシート張ったら冷たくて起きちゃうだろうな…」 そう思い張るのは後にした。 私は真君の顔をジッと見ていた。 筋のとおった鼻… キリッとした目… 整いすぎ……。 私は思わず前髪をフワッと触って頭を撫でた。 その時に耳を見るとピアスをしていた。 「真君変わったね…昔可愛かったのに…今はカッコイイ…」 心で思っていた事がつい声に出てしまった。 「そうか?」 その瞬間、寝ていたはずの真君が、目を閉じたまま呟いた。 「人の頭を撫でるなんて生意気…」 なんて言いながら微笑んでる。 真君は目を開けて私をジッと見てから私の頭をポンポンと撫でた。 「あ…あのさ、く、薬飲んで!」 私は薬とスポドリを真君に渡した。 真君が薬を飲み終わったときに私は真君の前髪を上げ、熱さまシートを張った。 「冷たっ!」 真君は体をブルッと震わせた。 「任務完了!!」 私はそう言って、真君のほっぺを抓った。 真君は少し不機嫌そうな顔をして、私を睨んだ。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加