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起きるとお昼。
真君はまだスヤスヤと寝息をたてて、気持ち良さそうに寝ている。
「今のうちに薬!」
私はベッドから静かに出て、リビングに行った。
「あら、李麻ちゃん!おはよう♪どうしたの?」
ママはソファーに座りながら韓流ドラマを見ていたけど私がくるなり、韓流ドラマを見るのを中断した。
「あ、風邪薬とスポドリと熱さまシート!」
そう言うとママは私に全ての物を持ってきた。
私が言い忘れた体温計までも…。
2階にある私の部屋…。
部屋に入るとまだスヤスヤと寝ていた。
「きっと熱さまシート張ったら冷たくて起きちゃうだろうな…」
そう思い張るのは後にした。
私は真君の顔をジッと見ていた。
筋のとおった鼻…
キリッとした目…
整いすぎ……。
私は思わず前髪をフワッと触って頭を撫でた。
その時に耳を見るとピアスをしていた。
「真君変わったね…昔可愛かったのに…今はカッコイイ…」
心で思っていた事がつい声に出てしまった。
「そうか?」
その瞬間、寝ていたはずの真君が、目を閉じたまま呟いた。
「人の頭を撫でるなんて生意気…」
なんて言いながら微笑んでる。
真君は目を開けて私をジッと見てから私の頭をポンポンと撫でた。
「あ…あのさ、く、薬飲んで!」
私は薬とスポドリを真君に渡した。
真君が薬を飲み終わったときに私は真君の前髪を上げ、熱さまシートを張った。
「冷たっ!」
真君は体をブルッと震わせた。
「任務完了!!」
私はそう言って、真君のほっぺを抓った。
真君は少し不機嫌そうな顔をして、私を睨んだ。
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