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意地でも私は真君をどかして眠りについた。
目が覚めると私はベッドの中にいた。
真君の姿はなかった。
「学校…」
私は立ち上がって、自分の荷物の所にいくと、鞄に紙が付いていた。
"遅刻してもしらねーぞ"
と書かれた紙だった。
とっさに時計を見ると10時…。
「なんで…なんで起こしてくれないのよ!!!!!!」
猛スピードで私は支度をして、真君の家を出た。
「真君最低!」
"後で絶対怒る!"
そう決めながら学校へ走った。
校舎に入ると2時限目が終わったチャイムがなり、休み時間になった。
授業中に入るのは恥ずかしいから、休み時間中が1番楽なのだ。
ダッシュで教室に入った。
「李麻ちっこく~♪」
教室に入るなり美咲が私のほっぺを抓りながら言う…。
私は美咲よりも真君の事で頭がいっぱいで、抓られた痛みなんか全く分からなかった。
「ちょっと美咲…私、真君に激怒り中だから放して…」
いつになく恐いオーラを出していたらしく、美咲は放した。
私は一直線に真君の所へ行った。
真君は私の目なんて見ようとしない。
「コイツ………」
呆れ半分怒り半分
な感じで、何とも言えない感じだった。
「李麻ちゃん遅刻魔ですね~?クスッ」
真君は喧嘩売ってます♪とでもいうかの様に茶化してくる……
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