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とりあえず、黙ってついて行くと屋上にきた。
こんな所に連れ出して、なんの用なのよ…!
屋上のドアを開けて外に出ると涼しい秋の風が吹き渡った……。
真君はドアを閉めるなり、私を壁に押し付け、強張った顔で私を睨む。
「な…なによ!」
私も負けじと強く睨む。
「お前さぁ、何に怒ってんの?」
は?
何?
何に怒ってるか分かんない訳!?
私はさっきよりももっと強く真君を睨みつけた。
「分かんないの!?」
そう言うと真君は地べたに座り込んで考えだした。
太陽の光が真君を照らした。
整った顔が更に輝いてる様に見え、少しドキドキしてしまう。
「1つ思い当たる事が…」
口を開いた真君によって私は我にかえった。
「そ、それよそれ!! 本当腹立たしいんだから!」
私は真君を見下ろすと真君は頭をかいてショボンとしていた。
「あ、あれは寝ぼけてただけで…」
なんて訳の分からない事をいい始めた。
何処から寝ぼけたが出てくる…
私は起こしてくれないのに怒ってるんですが……
「あの…なん…」
「別に触りたくて触ったんじゃねーんだよ…悪かった…」
は?
触った?
どこを?
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