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2時限目が終わった休み時間にアイツは来た。
それも不機嫌な様子。
俺は動揺しないように冷静を保ち平然としていると、思い切り殴られた。
殴りをいれるという事はやはり、あれに気づいてしまったのか…
俺は李麻の腕を引っ張り教室を出た。
李麻は話し掛けてくるが、俺の頭の中には"どうしよう"の言葉でいっぱいで、「黙れ」としか言わなかった。
"無理矢理に口を塞ぐぞ"と言えばアイツは顔色を変えた。
そんなに嫌か…と少しショックはあったが、今はそれどころじゃない…
誤解なんかされてたまるか…
屋上につくなりアイツに
「寝ぼけていた」
と言うと"は?"という表情で、
「なにが?」
と聞いてきた。
俺は素直に
「寝ぼけていたら、間違えてお前の胸触った。」
そう言った。
アイツは顔を真っ青にし、目にはいっぱい涙を溜めて
「大嫌い!!!」
そう言って飛び出して行った。
だから誤解されたくなかったのに…
ああ最悪…
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