58人が本棚に入れています
本棚に追加
「オチビ娘!」
頭の上からふってくる、聞き覚えのある声…
早瀬先輩。
「先輩…」
先輩は落ちている私を見て、悲しそうな笑みを浮かべた。
「なにかあった?」
優しい言葉をかけてくる…。
私はその時比べてしまったんだ。
先輩は優しいのに真君は意地悪。
比べたって意味はない…。
私はさらに落ち込み黙って俯くと、先輩は優しく頭を撫でた。
比べてしまう自分が憎い…。
「今日遊びに行く?」
先輩は私を励まそうとしているんだ。
私の為に誘っているのに誘いを断る訳にはいかない。
「…はい!」
最近遊びに行く事は少なかった。
たまには良いよね♪
そう思っていた。
そして、時間は淡々と過ぎていく。
真君と私は一言も喋らなかった。
最初のコメントを投稿しよう!