#そんな人だとも知らずに…#

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「オチビ娘!」 頭の上からふってくる、聞き覚えのある声… 早瀬先輩。 「先輩…」 先輩は落ちている私を見て、悲しそうな笑みを浮かべた。 「なにかあった?」 優しい言葉をかけてくる…。 私はその時比べてしまったんだ。 先輩は優しいのに真君は意地悪。 比べたって意味はない…。 私はさらに落ち込み黙って俯くと、先輩は優しく頭を撫でた。 比べてしまう自分が憎い…。 「今日遊びに行く?」 先輩は私を励まそうとしているんだ。 私の為に誘っているのに誘いを断る訳にはいかない。 「…はい!」 最近遊びに行く事は少なかった。 たまには良いよね♪ そう思っていた。 そして、時間は淡々と過ぎていく。 真君と私は一言も喋らなかった。
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