#そんな人だとも知らずに…#

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先輩はそのまま私を連れて暗い道を歩き進む。 私は一体どこへ行くのです… 先輩…不安なんですが… 先輩…あの言葉は… 暗く狭い道に入ると先輩はいきなり私を壁に押し付け、私が逃げられない状態に…。 「せ…先輩?」 微かに震える私の声。 暗くてハッキリとは見えなかったけど、先輩はフッと笑っている様に見えた。 「李麻ちゃんってさ…赤音 真だっけなぁ…まぁそいつが好きなんだろ?」 先輩の声…こんなに低かったっけ……。 口調も違う…。 さっきの言葉っ―… 「聞いてんのか?」 先輩の言葉で我に帰る。 「あ、いえ、スキではないです…えっと…お…おさななななじみです」 おもいっきし噛んだ~!!!! 幼なじみなのにおさななななじみって何よ!! 「つ…ふーん。」 先輩は不満げな顔をし、私を見る。
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