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外で描きたくなった私は、描きながら廊下を歩いていた。
「あぁっと、こうかな?あっ、ダメダメ!!もぉおお!!!」
私は独り言を言っていた。
「何を一人で悩んでるんだ?」
顔を上げるとイケメン男子の先輩が…
「あ、文化祭の看板です…」
遠慮ガチに言うと優しく鼻で笑って、私の手から看板を取り上げると、スラスラと描きはじめた。
「わぁ…凄い…ありがとうございます!!」
私は先輩が描いた絵柄等に見とれていた。
「はい♪」
先輩は満足気に私に看板を渡して教室に戻って行った。
だから、私も戻った。
「あぁ、あの人美術部だった!!」
教室で一人で叫んでいた。
「あんたって独り言もうるさけりゃ声もうるさいのね…はぁ…場も読まないし…KYね…」
グサッとした言葉を言う美咲には耳をかさずに独りの世界に入っていた。
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