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「あいつ‥💢俺が寝てるのを分かってしてんだろ💢」
そんな事を考えて受話器ボタンを押した‥
「慎也💢おまえ💢何考えてんだ💢時間くらい‥」
「ん?」
受話器の向こう側から聞こえてきたのは、慎也の声ではなく、おばちゃんの声だった
「え‥栄治君?」
少し、驚いた様子‥しかも、少し焦りが受話器からも伝わって来る‥
おばちゃんの声に驚いたのは、こっちの方で、寝ぼけた頭がスッキリと冴えた‥
「お‥おはよう。あれっ‥これ慎也の携帯やん。慎也は?」
「朝早くからごめんね‥栄治君‥おばちゃん、どないしたらええか‥」
いつも、慎也の家に行けば、彼女は?だの、飯は食ってるか?だの‥なんせ、世話好きで、いつも冗談ばかりで面白いおばちゃんが、今にも泣き出しそうな声で訴えてきた‥
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