はじまり

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ガラス張りの集中治療室を覗くと、看護婦が薄い黄緑色した点滴を慎也に投与していた‥ 医学は全く分からないが、薬の知識は、病気死した母親のお陰で‥という言い方も変だが、あった‥ 投薬されている点滴のラベルには、(インフェノール)と記されていた‥ 「聞いた事無い薬だ‥」 それよりも、慎也の容態は、辛うじて生きてる‥いや、生かしてもらってる。 そんな状態であった‥
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