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「おばちゃん‥」
見てるこっちが辛くなる位に、落ち込んでるおばちゃんに、掛ける言葉は見つからなかった‥
少しでも、励まそうと‥自動販売機から珈琲を一本、おばちゃんに手渡した。
おばちゃんにとっては、ただ一人の身内。女手一つで慎也を育てた。
慎也は、結構、悪ぶってる割には優しくて、男気があった。俺にとっては、同い年ながら、兄貴みたいな感じで、俺の事を親身になって相談にものってくれた
「おばちゃん、大丈夫だって!慎也は、結構、不死身やで‥そうそう、それに、こんな事故、前にもしてたじゃん」
そう、数年前にも‥意識不明で病院に搬送されたにも関わらず、三日後には
「腹減ったぁー」なんて、人の心配を他所に、ケロッと目を覚ましツワモノ‥
しかし、今回は打ち所が悪かったらしく、前回の様な見込みは、かなり少なかった‥
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