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高校は、歩いて行けるところを選んだ。進学校だったが十分、合格圏内だったので親からも教師からも呆れられこそすれ、文句は言われなかった。 そんな訳で楓太はギリギリまで寝て、しっかり食べて学校へ行く。 男なので顔を洗えば、後は制服に着替えて朝食を取るだけだ。そして、それは今朝も変わらなかったのだが――。 「……何であんたが、ウチで飯食ってるんだ?」 「あ、あの、お邪魔してます」
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