7/8
前へ
/132ページ
次へ
だが理由は解らないが、とにかくストリップを止めなければ、と顔を上げて――稔は、硬直した。 「叔母さんの口車になんて、乗るんじゃなかったな……俺は真弓楓太(まゆみふうた)って言う、見ての通りの男だよ」 言葉と共に、長い髪――いや、ウィッグが投げ捨てられる。 トランクス一丁になった相手は、確かに『見ての通り』真っ平で。 呆然と立ち尽くす稔に、真弓――いや、楓太は手の甲で唇を拭い、ニッと笑った。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

380人が本棚に入れています
本棚に追加