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…そうか、これは私の願望なのか。
なんて優しくて、暖かくて、残酷な夢なんだろう。
幸せなのに、哀しい。
悲しいけど、幸せ。
このまま起きたくない。
「受け入れろ」
わらしの声が夢の中で響く。
「貴様が今ここに居る事に変わりは無い」
わかってる。
そんなの、わかってるよ。
でも今だけは。
今夜だけは。
『僕の分のカップはないの?』
三人分のカップを見たあと、そう言われたその言葉があまりにも重くて、哀しくて。
夢の中で呼ぶ名前が、…とても切なかった。
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