ゆめ、うつついろ

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  「思い立ったら吉日!本当は今すぐ行かせたいけど、もう廓閉まってるし、決戦は明日ね!」 「明日…!?わ、わかりました!」 皆さんの勢いと深夜の妙なテンションに押され、私の気持ちも高ぶってくる。 「そうと決まれば今から女磨きしなきゃ!上脱いで、ホラ」 「えっ、な、なに?」 「巨乳体操を伝授してあげる」 「巨乳…!?」 巨乳と聞いて、菊さんの胸をガン見する。 抱き締められた時の菊さんの豊満な胸の感触が蘇り、私の中のやる気がめきめきと膨らんでいった。 私もアレになれる…! 「やります、やります!私、巨乳になります…!」 女子会とは実にパワフルなもので。 平日だというのに時間を気にすることもなく盛り上がり、気付けば空も白んできて―― 「…ちょっと、あなた達」 突然割り込んできたあまりにも冷えた声に我に返り、帰ってきた前半グループの面々の顔を見て青ざめる。 …しまった、もう朝だ。 前半グループリーダーの藤さんが溜め息を吐いてから腕組みをした。 眼鏡がキラリと光る。 「学業優先の波瑠ちゃんに何させてるの。菊、あなたが付いていながら情けない」 「ご、ごめん。でも朗報が」 「黙りなさい」 …インテリ系美人は、怒らせると怖いらしい。  
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