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この世の中が嫌いな訳じゃない。
おれはあの5人組を睨んだ。
あいつらが嫌いなんだ。
あいつらがいる。それだけでおれの世界は汚れてしまう。
あいつらの汚す世界に自分が存在している、と考えるだけで反吐がでる。
だから、おれはこの世界から消える。
でも、ただで消えるつもりはない。
おまえらを道連れにしてやる。
おれは学生服のポケットから、茶封筒を取り出した。
こいつはおまえらのために用意した地獄への片道切符。
生きながらその苦痛を味わえ。
あいつらを堕としてやる。
深い深い、絶望の深淵へと。
二度と這い上がれはしない所へ。
この命と引き換えに。
そんなどす黒い感情の渦巻くおれ自身に対して、言葉をかける者がいた。
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