fall

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地面に向かって手を伸ばす。 地面に着いた瞬間、ゴキッっという音がして、全身に亀裂が入ったような痛みが襲う。 軽くバウンドし、地面に伏す。 腕は動かない。 頭が割れるように痛い。いや、割れているに違いない。 視界が赤く染まっていく。 そして一呼吸置いてからの生徒の阿鼻叫喚の声。 おれはあの5人を、唯一動く両眼で探した。 あいつらは顔を青白くしながら、おれをじっと見つめていた。 おれはそいつらを最後の力を振り絞って睨んだ。 声にならない声で言う。 呪ってやる。 そして意識は途絶えた。
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