青空の下の縞馬

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強襲兵装の面白さに目覚めて以来、スティアの強襲兵装使用率はぐんぐん伸び、当初とは比較にならないほどにまで腕も上がった。魔剣、SWーティアダウナーを手にするなど、誰も想像しなかったほどだ。 そんな強襲兵装絶好調のスティアだったが、ここ数日、空を見上げて溜め息ばかりついている。 『どうしたんだろ?』 デボラがスティアの後ろ姿(勿論今も窓から空を見ている)を見ながらシエルに話を振る。 『どう思う?あのちっちゃい後ろ姿』 『うーん…』 シエルも友達の事なのでさすがに気になる。色々原因を考えるが、それっぽい答えが出て来ない。 『…恋ね』 突然湧いて出たクゥエルが自信満々に答える。 突然の介入にデボラもシエルもビックリして身を引いた。 『クゥ!?どっから湧いて…って恋!?』 予想外の方向からの答えにうろたえるデボラ。 『クゥエルさん、なんでそう思うの…?』 冷静に根拠を求めるシエル。 『それ以外に無いわよ。見てみなさいよあの横顔、誰かを待ってる時の顔と同じよ。それに空を見ながら溜め息って事は、簡単には会えない相手って事よ』 対し持論を展開するクゥエル。 『あの子も《乙女》なのよ』 とトドメの一言。 『そんなものなの?』 スティアの後ろ姿を新種の生物を見るような目でまじまじと見るデボラ。 『そんなものよ。アナタだって恋の一つや二つ経験あるでしょ?』 『いや、そんなあるあるノリで言われてもねぇ…』 予想外のデボラの答えにクゥエルは一瞬たじろぐ。 『えっと…ごめんなさい…』 『何故に謝る…って、まぁいいや』 デボラが答えを確かめるべくスティアに近寄り、耳元で囁いた。 『恋か?』 『うぉ!?ビックリしたぁ…』 今までデボラ達に気づかなかったスティアは心臓が飛び出す程の勢いで振り返った。 『え?何?恋?』 『最近スッチーが溜め息ばっかりだからさ』 『あー…まぁ、当たりじゃないけど、ハズレでもないかな?』 『マジ!?』 『相手は誰!?』 『いつ知り合ったの!?』 『このロリコンめ!!』 デボラ達三人がスティアに詰め寄った。 『ちょっ!?まっ!?落ち着いて!!順をおって話すから!!』 スティアが事の始まりを語り始めた。 『この間の装備限定戦の時だったんだけど…』
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