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家に着くと隆正は、乱暴に飛鳥の手を引いて、2階に上がる。
「あれ?父さんに…先生!!?」
良樹は驚いて、2人の後を追う。だが、隆正は自室に入ってカギをかけてしまった。
「飛鳥!!どういう事なんだ!!?」
「だ、だから何度も言っているように、先輩とはそんな関係ではありません…」
「では、なぜキスをしてたんだ!!?」
「あれは先輩が勢いで…」
隆正は、飛鳥を押して、ベッドに倒してしまう。
「1ヶ月の間、私と会わなかったのは、私が嫌いになったからか!!?」
「ち、違いますっ…予定が…」
「嘘をつくな!!
初めの2ヶ月間は、ほんの少しの時間でも会っていたじゃないか!!なのに…どうしてだ!!?」
飛鳥は、隆正の顔をチラリと見た。
そして、隆正にとっては衝撃の言葉を放った。
「ごめんなさい、隆正さん。僕は…やっぱり、誰にも言えない関係なんて続けるのは辛いです…
でも、良樹…良樹くんとは、学校でしているんです。 彼に、あの写真を見せられて…」
隆正は、飛鳥の言葉に拳を握った。
「良樹…私が、あれほど言ったのに…
飛鳥!!なぜ、そんな事を言うんだ!!
お前は、確か良樹にもそう言ったな。
あの時は、私は、お前の言う事ももっともだと感じてはいた。
だが…今は、今は違う!!飛鳥を手放す事など出来ない!!」
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