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「んぅ…」
隆正は唇を話すと、じっと飛鳥の目を見た。
「飛鳥、解っているんだ。
私だって、息子の先生と身体の関係を持つ事が、良い事とは思ってはいないよ。
でも…出会ってしまったんだ、私たちは。
私の飛鳥に対しての気持ちはいい加減なものじゃない。わかってほしい」
隆正のまっすぐ見つめる瞳に、飛鳥は、ただ見つめ返す事しか出来なかった。
その目は少し潤んでいる。
「飛鳥…あのな、妻が亡くなってから、10年以上経つんだ。
妻が亡くなり、それからは、ずっと仕事一筋だった。平日は遅くまで仕事をし、日曜も仕事をしていた。
だが、飛鳥と会ってからは、日曜日は、ほぼ休みを取るようになったんだ。それが心に余裕を生み出したんだ。
お前のおかげなんだよ」
隆正はニコッと微笑んだ。
「愛しているよ、飛鳥。
私が、お前をつけるなんて…本来ならば絶対にしない事だ。
そうさせたのは、お前なんだ」
そう言うと、再びキスをした。
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