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飛鳥が、教え子の良樹、そして父の隆正と関係を持ちはじめて
早や3ヶ月が経とうとしていた。
飛鳥は、高校に勤務する教師なので、時に忙しく
なかなか隆正とは会えない時もあった。
良樹は、高校では、飛鳥と顔を合わせてはいた。
だが、良樹の父の隆正は、飛鳥とは、もう3週間ほど会っていなかった。
もちろん、平日は互いに仕事があるし
隆正は、本当は日曜日でも仕事をしていた人間だった。
だが、飛鳥と出会ってからは、日曜日はなるべく休みを取るようにしていた。
だが最近、飛鳥は予定があるから…と、家には来なくなった。
初めのうちは、確かに予定もあるだろうと思っていた隆正だったが
3週間…『たった3週間』のはずが、隆正には『3週間も』になってしまっていた。
もちろん携帯で連絡はとるが、頻繁に連絡は出来ず
想いはつのるばかり。
「飛鳥…早く、お前の顔が見たいよ。お前を抱きしめたい」
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