9/10
前へ
/74ページ
次へ
チラッと横目で彼を見た瞬間、目の前が真っ暗になった。そして口元に違和感を覚える。 「んッ…」 彼の唇だと気づいたときには、濃厚なキスに変わっていた。 「ちょ…ンッ…きょう…ッ」 辺りは暗くなってきたため、外からは見えないけど、こんな不意打ち…。 息が続かず、彼の胸を軽く叩く。 「はぁ…」 唇が離れ、少し呼吸が乱れた彼はそのまま私を抱き寄せた。 「…恭介さん?」 肩での呼吸を繰り返す私。 「はぁ…一週間分の疲れ吹き飛んだ」 耳もとで囁く彼。 うわッ… こういうギャップにやられるんだよな…。 嬉しくて、私も彼の背中に手を回した。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加