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「えっと‥‥去年のデビューから、あの‥‥お、応援してます!!」
「これからもヨロシクな」
「は、ハイ!!」
オレは水中球技のブリッツボールの選手。
ザナルカンド・エイブスチームに所属している。チームのエース・ティーダ。
家の前にもたくさんのファンが出待ち状態だ。
「よう、調子はどうだ?」
「いつもとおんなじ、最高ッスよ!!」
「そりゃ応援のし甲斐があるゼ。
あのジェクトの息子だもんな。
こっちも気合入れて応援するゼ!」
男も女も関係なく、みんなが応援してくれている。
「今夜こそあのシュート見せてくれるんでしょ?」
「あー‥‥さぁな。
分かんねッス」
「隠すコトないじゃない?
ジェクトシュート、期待してるよ」
正直、期待されるコトは嫌いじゃないけど、‥‥比較されるのは嫌いだ。
「今日の試合は大切にしてね」
一人のちびっこが真剣そうに言っていた。
みんなが応援してくれているムードの中、その子だけは少し雰囲気が違った。
だけど、その時のおれは気にも留めなかった。
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