第1章

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「はいはい、わーたよ。ま、俺もまだまだ未熟だから一緒に成長していこうぜ。じゃ、校内案内の続きするか」 「あいよー」 「…ん」 「ねぇねぇ食堂どこー?」 「まずはコンピュータ室から教えろよww」 4人はあーだこーだと騒ぎながら校内を歩き回った。 そして、大体校内を見て回った頃。 「最後は屋上だ」 「やっと帰れるなー」 「話いっぱい聞いてたらハル疲れちゃったよー。学校広すぎだしーっ」 思った以上に広い校内を歩き回りクタクタな上説明やらなんやらたくさん聞かされて頭も痛くなってきていた4人。 「ここが屋上だ。生徒が全員帰った後に鍵を閉めているんだ」 そう言って倉上先生は鍵をポケットから取り出し鍵穴に差し込もうとした。 「?なんでだ…鍵があいてる…さっき閉めたはずだが…まさか!!」 倉上先生は勢いよくドアを開けた。 すると、そこには4人組の男子がいた。 その中の2人は煙草を片手に空を見上げていた。 「あっやっべ倉上だ!!」 倉上先生に気付いた金髪頭の男は慌てて煙草を床に押し付けた。 「やっぱりお前らか!」 ズカズカと倉上先生は4人組のところまで歩み寄った。 「あれれー!?今日の施錠は恵穂(メグホ)ちゃんじゃないのー!?」 「俺が用事あって学校に残るから代わったんだ」 「ようじー?なになにぃ?」 「とりあえず前木、煙草をやめろ」 前木と呼ばれた真っ赤な髪の男は、少し長い前髪の隙間から鋭い目つきで倉上先生を睨む。 「うるせーな。関係ねぇだろーが」 「関係ねぇじゃねーよ。先月にも煙草で停学くらったばっかりだろ」 「うぜーなー。停学になろうが退学になろうが俺自信の問題なんだからでしゃばんなよ」 「お前だけの問題じゃねーよ。お前が何かやらかす度に会議が行われてこっちは大迷惑なんだよ」 二人による凄まじい睨み合いが続く。 ジッと待つことが大嫌いなナツはそれに耐え兼ねて二人の所まで行くと、倉上先生の方を向いた。 「あのさー、この睨み合いはいつまで続くんだ?うちらもう帰っていい?」 「ああ、ごめんな。もう帰っていいぞ」 「何割り込んできてんだよ、空気読めよブス」 倉上先生の視線が途中で自分からナツに移されたことが気に食わなかったのか、ナツに突っ掛かり始めた。 「ふざけんなよチ●カスが。こっちはアンタのガキみたいな発言黙って聞いてやるほど暇じゃねーんだよ」 ナツは前木を睨みながらそう言った。
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