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「はー!?なんでうちら前列の真ん中なんだよ!」
「五十音順にしてはおかしいだろーがこの席じゃ」
「ハルはー、ナツの近くならどこでもいい♪」
「ハル黙れ。どういうことか説明してくれませんか?納得のいく説明をどーぞ」
倉上先生に詰め寄る3人。
ハルは自分の席に座り鼻歌をうたっている。
「俺は、お前らの中学の担任からお前らのことを色々聞いているんだ。ま、成績表を見れば大体わかったがな」
「は?どういうことだよ」
「俺が何故来るかもわからない生徒を校門の前で待っていたと思う。お前らの成績表に書いてあった遅刻回数は教師歴10年以上になる俺も見たこともない数字で驚いた。だが、欠席は0だった。しかも担任の先生からお前らは配われたプリントを全く読まないと聞いていた。だから確実に登校はしてくると思ったんだ。そして、席は確かに他の奴らと違って五十音順じゃない。お前らの中学の担任の先生がお前らは授業態度が悪く毎回居眠りをしていたと聞いていたし、成績表では感心・意欲・態度の項目が1~3年生までずっとCだったからな。どの項目もAだった雪峪すらその項目だけはCだった」
ペラペラと喋る倉上先生に4人はあまりの驚きに倉上先生を見つめる。フユは口をポカーンと開け涎が垂れている。
「それは相当だなと思ったから俺はこの特等席をお前らにやったんだ」
倉上先生が話終わっても4人は反応を示さない。
「…お前ら聞いてたか?」
「…あっ聞いてた聞いてた!」
「……成績表こえー」
「ていうか、ここまでされるとは思わなかったよー」
「竹先(中学の担任)どんたけ私達のこと喋ったんだよwww」
「納得いく説明だったろ?文句は?」
倉上先生は自信満々な笑みで聞いてきた。
「アンタとなら仲良くできるかもー。今日から倉先な!ナツって呼んで」
「…名前呼び許す。まぁ適当によろしく」
「ハル、若しくはハルたんって呼んでね☆あと、ナツはハルのだからね?」
「お前のじゃねーよ。てかハルたんって誰だよ」
「倉先とかww竹先と同じ略しただけのニクネわろすwww私のことも呼び捨てキボーン☆」
「…こいつ頭良いけど頭おかしいんだ。一般人には意味わかんねー言葉で喋るからさ、わかんない時はうちらが訳してやんよ」
ナツがフユのことをを親指で差して言った。
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