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女性はにこやかに答えた。
「田無早苗よ。よかったらまた来てね?」
「は、はいっ!毎日でもくるっす!」
「ふふっありがとう」
哲が完全に虜になったようだ。
「あ、じゃあまた!」
そう言って哲は走ってコンビニを出た。
慌てて追いかけ、外にでて少しのとこで止まった哲と合流する。
「なぁ夏樹…か」
「か?」
「可愛かった!!俺あの人に恋した!早苗さんかぁ~」
あーうん、何となくわかったけどね。
「よかったね、はいアイス」
「おう!」
とりあえず買ったソーダアイスを袋から取り出しかじる。
「アイス美味しいねー」
「早苗さん…ふふふ~」
聞いてないね。しかも怖いよ哲。
「じゃあまたね哲、アイスありがとう。ばいばい」
声をかけるが聞いてないようなので諦めて家に帰ることにする。
帰り道、アイスを食べ終わってのんびり歩いているとなんだか軽く頭痛が。
かき氷食べてキーンってなるあれなのだろうか。
とりあえず痛みを我慢しやっと家に着いた。
「ただいま~」
玄関から声をかけてみるが返事がない。
「母さん出かけたのかな…まぁそのうち帰ってくるか」
2階に上がり自室に入りベッドに身を投げ出す。
すこし跳ね返り仰向けで寝転がり天井を見つめる。
すこし眠気が襲ってきた。
昼寝しよう…
そうしてゆっくりと意識が遠くなっていった。
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