神様、どうか。

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――アメリカエリア。 「久しぶり!一之瀬くん!」 「秋‥久しぶり!」 こんなこと、前にもあったかな‥ 久々の一之瀬くんに、私は構わず抱き付いた。 「秋、お願いがあるんだ‥」 「どうしたの?」 「俺は、FFIが終わったら アメリカのプロユースに入ろうと思ってるんだ。」 「だけど、そんなとき 隣に秋がいてくれたら、って思ってさ‥」 「一之瀬くん‥」 「俺、さ。 あの時の事故、後遺症があるんだ。 だからその手術が近々ある。 そのことを受け入れた上で、それを認めてくれないかな‥?」 「後遺症‥? そんな‥一之瀬くんは完治したんじゃなかったの‥?」 一之瀬くんの一言で、 私は涙が溢れそうだった。 _
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