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「ふむ……威力はまだましだが発動時間と両手打ちがいけないな」
そうメリが言った後セティが僕の隣に並び片手を湖に向け、唱える。
『フラッシュレイ』
そう言って無詠唱で同じ魔法を放った。
セティが放った光の閃光が水を裂き見えなくなった所で辺りに轟音が鳴り響いた。
湖の水は閃光が通った所から左右に別れ真下は地面が見えている。
……なんだあれは。
僕が閃光が飛んで行った方を見るとそこには離れていても良く見える高さの波が此方に向かって来ていた。
僕が呆然と見ているとそれが目の前まで迫ってきていた。
高さは大きな家くらいはあるであろう。
僕がはっとして慌てているとセティがまた魔法を唱えた。
『リフレクション』
すると僕達の前に大きな光の壁が現れ水の一滴すら通すことはなかった。
「ふぅ、手加減が少し足りなかったみたいですね」
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