偽りの恋人

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眠れない夜を過ごした次の日の朝 俺は眠い目を擦りながらリビングに出た。 コーヒーでも飲むか…。 キッチンに向かうと人影 その人は昨日あんなことがあったというのに律儀に朝食を作っていた。 「おはよ…ジェジュンヒョン」 朝から綺麗なジェジュンヒョンに声を掛けた。 ジェジュンヒョンは少し驚いたのかビクッと肩を震わせると目を大きくして俺の方を振り向いた。 「おはよ、ユチョン…。早いね?」 「ああ、ま…ね。たまにはさ。」 「コーヒーいる?」 「お願い」 きっと寝不足な俺の様子を見て気を遣ってくれたんだろう。
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