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孤独な子供
ある小さな町の片隅
ある夫婦に3人目の男の子が生まれた。
"優しい心"を持つようにと優心[ユウシ]と名付けられた
優心が7歳になった頃
その時の優心には優しい心がなく周りからいじめられるようになっていた。
毎晩学校や同じクラスの生徒の親から暴言をはかれた、暴力されたと電話が来るようになりその度に母は優心を叱った。
父は単身赴任で一緒に遊んだ事なんてほとんどなかった。
優心には居場所がなかった。だけど自分が1人だという事さえわからず、泣く事も笑う事さえなんだかわからなかった。
簡単に言うと感情のない人間になってしまったのだ。
優心は17歳、高2になった。
いつもの通学路。
夜でも明かりをつけて何かをしている科学研究所があった。
そこは必ず通る場所で、けれど母に絶対に近づいてはいけないと注意を受けていた。
ある日、その研究所のおじさんが死んだ。
僕は気になった。
おじさんは何を研究していたんだろう。
何故か僕は研究所の前に立っていた。
入ってみよう
ギィィイイ―
古びたドアを開けた。
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